第7話

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俺は、ミサキと名乗るどう見ても小人サイズな少女(?)と共に、見慣れた雑木林に横たわっていた。 「おk...状況はよくわからんが、とりあえず、バトルロイヤルが、夢じゃなかったってことは、よーーーーーーっく分かったよ」 『あ、あははは』と、どう考えても愛想笑いとしか受け取られない笑いを浮かべたこの生き物...ミサキは、羽も無いのに俺の周りを浮遊している。 すると、「あ!先輩!まーぶーちー先輩っ」 振り返らなくても分かるもんは分かってしまう。そう。安達である。 「よ、よう」と、返したが、安達の周りにひらひら舞ってる物体が気になってしまった。 『あ!1月だ!』 「「は?」」と、安達と俺は同じ反応をした。 『よお、仲間はずれの13月!』 『なんでそんな呼び方するの!やめてっていったじゃない!』 どうやら、1月と呼ばれたやつは、男らしい(しかも性格悪いw) 「お、おいジャン、なんでお前が『1月』って呼ばれたんだよ」と、安達。 『いい質問だな。琢磨。その答えはもうすぐ分かりそうだぜ。』 と、次の瞬間、ミサキが、『あ!3月だ!久しぶりー!寂しかったよお』 3月...と一緒に現れたのは、佐倉文恵だった。 「あ!安達先輩!馬渕先輩も!」 『あ!ミサキちゃん!と、あ...1月君...なんでいるの?』 『ウッセーな。俺の主はこんなでっかくて強いやつなんだぞ!』 「サンキュー、ジャン がっはっはっはっは」 文恵ちゃんの相棒は、3月と呼ばれた。なんでミサキだけ12ヶ月に入ってないのだろうか? その答えは、すぐ分かった。文恵が3月の名前を告げたのである。 「やよいちゃん、なんで3月って呼ばれてるの?」 「「わかった!」」と、安達&俺は叫んでいた。 それは、雑木林の中に吸い込まれてゆく...................。 1月は英語でJanuary。だからジャン。3月は和名弥生。だからやよい。 ミサキは... さっきのジャンの言葉を思い出した。 『よお!仲間はずれの―』 次の瞬間、1月の体を思いっきり握りしめていた俺であった。
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