いえのみ2

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「さっき、涼介達いなかったろ?」 「うん」 「料理してる姿って罪だよなぁ。しかもさとみちゃん珍しいらしいし」 「え?」 「俺等と同じだよ。部屋入ってキス三昧」 あらま。 ってゆーか、キス三昧って言葉がなんだかなぁ。 照れるじゃないか。 「そういうのバラしちゃっていいの?」 「いいよ別に。今だってそうだろきっと」 「今も?」 「じゃなかったら、ちょっと来いなんて呼ばねーだろ」 なるほど。 「なんか私たち邪魔じゃないのかなぁ」 「それはねーよ。さっき俺たち邪魔なら帰るって言ったら、それとこれとは別だってさ」 「ふーん」 あ、2人戻ってきた。 「なーに2人とも幸せですーって顔してんのよ」 言わずにいられない程の雰囲気なんですけどー。 「幸せですよー。なっ、さとみ」 「うん」 ひゃぁぁぁ。 「涼介が、幸せですよーなんて言うかぁ」 「言うさ。幸せだもん。お前だって言うだろーが」 なんか聞いててちょっとはずかしい会話じゃないこれ? 「俺?俺は…」 ちょっとぉ、なんでこっち見てるのよ。 「幸せですよー。なっ、七瀬」 うっわー言った。人前で言ったー! しかも言いながらドヤ顔じゃん。 「だねっ」 もぅ勘弁してー。 はずかしい。照れくさい。 「七瀬真っ赤」 「うるさいさとみ!あんた調理手伝いなさいよ」 「はいはい」 手伝えって言ったけど… 「やっぱりいいや。さとみは牧野さんとお皿でも並べてて」 「はい?」 「陽ちゃんとやるからいいー」 「はいはい」 牧野さん家なのにね。 まぁいいや。 唐揚げOK ペンネのチーズクリームソースOK オニオンサラダOK フルーツポンチに入れる白玉も出来たから、あとで混ぜるだけ。 お刺身も買ったの!? 「牧野さんこれは、普通に刺し盛りにするの?それともサラダ?」 「両方」 はい? あー…いっぱい買ったのね。 「わかったー」 「さとみー!お菓子適当にあけといて」 「はーい」 「陽ちゃん」 「ん?」 「このちくわ、チーズ入れるやつと、ネギマヨネーズのやつどっちがいい?」 「チーズ」 「チーズね」 即答されると助かるわー。 まあ1つ1つの量が多いから、とりあえずこんなもんでいいかな。 よし!並べて乾杯!
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