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溜め息をつきながら座ると一生かお腹を抱えて笑っている。 その姿を見てぷぅーとほっぺを膨らませて見せるとごめんごめんと謝られた。 初日から早速失敗もしたけど一生が隣りってこともあって席が近くの人達とは友達になれた。 。◇。◇。◇。 「結香ー、帰ろー」 教室の一番遠いところからさーちゃんのビックボイスが届く。 「了解!!」 私もビックボイスで返し、新品のカバンを持って椅子をしまった。 「おいっ、結香、帰るのか?」 「うん。なんで?」 「俺も行く。」 そう言って一生もカバンを持った。 「いいよーこなくて」 「結香、傷ついた。」 「えっ?どこ?絆創膏あるよ?」 「お前、バカ。心が。」 胸を抑えながら苦しそうな顔をして訴える。 「分かってるよ!冗談だから!」 そんなやりとりをしながら3人で笑いながら教室をでた。
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