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。◇。◇。◇。
「ねぇー、結香!あそこ見て!あのイケメン!やばくない?」
さーちゃんが指差す先には確かにイケメンが。
私達と同じように周りの女の子達はイケメンを指差してはコソコソ話している。
「ねぇ、さーちゃん。」
……ってあれ!?
右を見ても左を見てもイケメンだらけでさーちゃんがいないし。
「さーちゃん?さーちゃん?どこー?」
桜が少し散って淋しくなった桜並木を『さーちゃん』と叫びながら走る。
同じ制服を着た男女とすれ違う。
みんな、私と同じ学年かなー
あの人もかっこいいな、あの子は美人。あの二人は早くもお似合い。
「さーちゃ…」
バス…ッ…
「あっ、すみませんっっっっ!!!」
私がぶつかった男の人は私の突進にも見える突撃で、グラッとよろめいた。
……怒られる?
「プハッ…。」
あれ?…笑ってる?
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