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「だだだ…大丈夫でしたか?」 改めて向き直って謝る。 「うん、別に平気。あんたは?」 なんか、私、すごく笑われてるんですけど… 「あのー、なんか、顔についてます?」 「クスクス…」 この人…どこにいたイケメンよりもカッコイい。 こんな人と私なんかが喋ってるなんてすごいな…なんて思ったりもするぐらい。 こんなだけ近くに居ることなんてもう有り得ないんだろうな… 突然ぶつかっちゃったから急な事で思考が追いつかない。 「あの、近いんですけど。」 「えっ!?あっ、すみませんっ」 綺麗な顔を近くで見たくて思わず体を前に乗り出していた。 謝りすぎて頭がガクガク上下に揺れている私を見て彼はますます笑いだす。 「あー、結香ぁー、こんなとこにいたよー、もーあんたは世話が焼けるねぇ~首輪でも付けとこっか。」 なぜか私が走ってきた道のほうからさーちゃんがこちらに歩いてくる。 じゃあ…迷子はさーちゃんじゃなくて私か…
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