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「勉強会って、いつやってるんですか?」
「……多分、営業部会議の日かな」
「教えてくれてありがとうございます」
「……あ、うん。初見に連絡しようか?」
「いえ、メールします」
「以外……」
「え?」
「なんか……そういうの面倒なのかと思ってた。
人から教わる事なんて無いんですけどみたいな」
「そんな……嫌な奴ですか?」
「ううん、仕事は素直で真面目だよ」
「仕事は……」
会話を交わしながらでも先輩の指先は一定のリズムでキーボードをタイプする。
「プライベートな事なんて知らないから」
「……」
まぁ、確かに素直で真面目では無いですからね。
カタン
「終わった。羽山はまだ?」
先輩が立ち上がりこちらを窺う。
「あ、はい」
「じゃあお先」
「お疲れ様です」
そして先輩は一度も振り向かずにフロアから出て行った。
ちらりと時計を見やった。
あと一時間で帰れるかな。
「あ、羽山ー」
「……」
こんな時間に自分の名前を呼んだのは初見さんだった。
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