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「んだよ、急に!全くそんなんじゃないからな。実は…」
「あぁ、もうあっくんに聞いたけん話さんちゃ良かよ。全部丸っとお見通し」
「聞いてたのかよ…」
こいつは浦上咲良(うらかみさくら)。黒髪短髪。思ったことはすぐ口に出るタイプで悪く見られることもあるが、根は良いやつだ。
小さい頃は九州に住んでいたらしく、その時の名残で九州弁を喋る。
そして秋彦の幼馴染兼彼女である。
もちろん“あっくん”とは秋彦の事であり、秋彦は咲良を“さっちゃん”と呼ぶ。
みんなも分かる通り、バカップルってやつだ。
ついでに、クラスの委員長で成績優秀。俺もテスト前はお世話になる。
……べ、別に彼女なんて羨ましくなんてないんだからね!
「優姫…キモいよ」
「心を読まないでくれ…」
俺の心は朝からズタボロだ。
そんな時は…。
「おっす。さっちゃんに優姫…ってなんでそんな拳握りしめてんの!?……グフッ」
俺の放った拳が秋彦の脇腹に突き刺さり、奇声を上げて、秋彦は飛んでいった。
これが俺のストレス解消法の一つだ。
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