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「で、そんなことよりどうなの?」
「どうって……うーん、なんかな…」
「ほほう…なら、アタシも昼休みとかに話しかけてみよっ」
ガラッとドアが開き、吉宗先生が入ってきた。これから朝のHRだ。
「よっしー来た。じゃ、また昼休みね」
咲良は席に着き、秋彦は後ろで伸びていた。
「みんなおはよう」
「「「おはようございまーす」」」
「今日はこれから六月の掃除場所を決めます。では、委員長お願いします」
よっしーは委員長の咲良に司会を譲り、掃除場所の候補を板書し始めた。
この学校では一ヶ月に一回掃除場所が変わり、クラスが担当する場所も変わる。
教室はもちろんだが、音楽室や美術室などの特別教室も掃除場所として割り振られる。
正直、何処をやろうと大差は無い、と考えつつも、俺は学生特有の“昨夜はよく寝たけど学校に、来ると何故か眠くなる”の襲来を受け、眠りに落ちる寸前だった。
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