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別れ道に着き、俺と秋彦・咲良は挨拶程々に別れた。
別れた後、背中きら声が聞こえた。
咲良がこちらに近寄ってきて、意味深な言葉を残して帰っていった。
「優姫、覚えといて。
…………男が女を“気になる”ってのは“好き”の仲間なんだよ?」
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少女は自分の部屋の机に鞄を置き、制服を着替えることも無くベットに横になる。
眼を閉じ、今日一日の出来事を、回想する。
これはいつからか少女の日課になっていた。
自分の反省点を探す記憶の海への旅。
そして、その旅を終えると、ベットから力無く立ち上がり机に向かい、これもまた日課になっている日記をつける。
同じことを繰り返さないための日記。
日記をつけ終わったころ、ドアが優しくノックされた。
「姉ちゃん、夕飯出来たって」
「わかった。すぐ行く」
少女はノートを閉じ、部屋を出た。
ポツリと残されたノートには、こう記されてあった。
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