イベントと弟

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「秋彦は?」 咲良が指差した方を見ると、机に伏して寝ている秋彦の姿があった。 その背景に誰とも話さず、本を読んでいる少女が見えた。 …また一人か。 そんな俺の心中を察したのか、咲良が言った。 「大丈夫。松山さんを一人になんかしないから。それに頼まれちゃったけんね」 咲良は松山さんの方へと歩を進め、俺はそれを自分の席から見ていた。 そう頼まれたのだ…。 今から一週間前のこと…いつも通り掃除で松山さんに話しかけられず、下校していた夕方…秋彦が買いたいものがあると帰り道、本屋に立ち寄った時の話だ。 さあ回想シーンが始まるよ! 準備はいいかい? さあ、スタートだ!!
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