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「今んとこ最後のそれ、たまにしか来ないんだろ。ちょっと、頑張ってみるか」
「え……」
「はい、頑張って俺のことだけ考えて。感じて」
「バカ……」
芽衣の心と身体を完全に開いてしまうように、そのまま押し倒す。
それなのに圧迫感は増して、思わず眉根を寄せる。
「……器用だな」
「や、だって頑張れって言うから……」
なるほど。
頑張って手繰り寄せようとしたらこうなるってことか。
芽衣の意識をすべて染め上げてしまえるように、そのまま覆いかぶさって耳元に口唇を寄せる。
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