それぞれの歩み

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校舎の中に入った私はまず職員室に向かうので、透くんとは一旦別れた 職員室に入ると担任の先生を紹介され挨拶をした 若い女性の先生だった そしてすぐに私と先生はホームルームが始まる教室へと向かった 「斎木彩音です。よろしくお願いします」 教室に入った後、自己紹介すると教えられた席に座った すると、隣に座っているのは何と透くんだった 「同じクラスなんだね。よろしく透くん」 「うん、よろしく彩音ちゃん」 透くんは大人びた笑顔を見せそう言った クールだなぁ…透くん… 女の子にモテるのかな? そして休み時間になり、ノートを準備していると声をかけられた 女の子だ 「ねー彩音ちゃんて透くんと知り合いなの?」 答えようと口を開こうとすると、横からまた別の女の子が会話に入ってきた 「あーそれ思った!さっき話してたよねー」 「えっと…知り合いっていうか…」 言葉に迷っていると、今度は透くんが口を開いた 「親同士が仲良くて今朝知り合ったばっか」 「あ…うん、そうなんだ。今日初めて会ったの」 「えー!良いなぁー!私達とも仲良くしてよ、彩音ちゃん!」 「うん、良いよ」 そう即答した私の横で深いため息が聞こえた 透くん…? ため息なんてどうしたんだろう?
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