それぞれの歩み

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どうやら透くんは気づいてないみたい… 良かった… 私が浮いてるなんて知ったらきっと自分のせいって思っちゃうよね だから…気づいてないなら良かった… それからさらに給食の時間に 当番の子たちがみんなの給食をよそう 私の番、するとなぜかご飯やおかずの量が少なくよそわれていた 私の給食だけだ なぜだろう? 気になって当番の子に聞いてみた 「ねぇ、何で私の給食だけ量少ないの?」 当番の男の子は一瞬驚いた顔をしてこう答えた 「お前透と仲良しみたいじゃん!女子たちはそれが気に入らねえんじゃねえの。だから女子たちからお前のだけ少なめって頼まれたんだと思う」 「え?私と透くん?仲良しなのが何で?」 「だーかーらー透女子からモテるんだよ。お前だってそう思うだろ?」 私はうなずく 「女子たちはあいつのこと好きなわけ。だから仲良しそうなお前が来て居ても立ってもいられねえんだよ。分かるか?」 「うーん…何となく」 「分かったならとっとと席行けよ。後ろ混んでんだけど」 と、言われ振り向くと私の後ろには行列が出来ていた 「あ…ごめん!すぐ行くから」 私はすぐに席に行って給食を置いた すると、給食行列のほうから声がしてきた 「ちょっと!武!あんた何余計なこと…」 「いじめてて楽しいか?俺は楽しくない。むしろ辛い」 「次余計なこと言ったら蹴るからね」 「どーぞ。持ち前の柔道技で避けるけどな」 そっか…あの子私のこと助けてくれたんだ 嬉しい 後でお礼言っておこう
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