それぞれの歩み

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不安だなぁ… 友達…出来るかな? 「彩音ー下りてきなさい。もう行くよ」 「うん…」 今日は初めて学校に行く日 入学式とかじゃなくて… パパの仕事の関係でずっと海外に居たからこっちの学校に通うのは今日が初めてなんだ… だから怖い… いじめられるんじゃないかとか… 下まで下りるとママが玄関で待ってくれていた 「ねえ、ママ…友達…出来るかな?」 「大丈夫よ。それにあの学校には同じ学年と一つ下の学年に知り合いの息子さんが居るから。きっと仲良くしてくれるよ」 「そうなの?」 「うん」 優しい笑顔でそう口にしたママに私は安心する 良かったと… 「それじゃ、靴履いて行こうか」 「うん!」 私は靴を履いて玄関の外に出る あれ…? 門の前誰か居る…? 広い庭の向こうの門の前 顔はよく見えないけど、1人は私と同い年くらいの男の子だ 「沙耶!」 「凛ちゃん!元気にしてた?」 え?ママの知り合い…? ママは門に駆け寄ってスッと開ける 「うん、元気よ!あ…えっと…」 「透っていうの。凛ちゃんとこの子と同い年だよね?」 「透くんか…よろしくね。あそこに居るのは娘の彩音よ。どうか仲良くしてあげてね」 「よろしく……」 何だか落ち着いてそうな男の子だなぁ…
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