それぞれの歩み

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よく見ると2人の後ろには黒い車が停まっていた 「あれ?車?もしかしてこれから仕事なの?」 「うん、まあ…」 「沙耶!!いつまで話してるんだ!深山もあんまり長居させんな」 車の窓から顔を出してそう言った男の人はママのことを"深山"と言った 深山って? 「昴さん!凛ちゃんに失礼だよ。今は"斎木"なんだから」 「あぁ…悪い…って…誤魔化すな。長居してると仕事に遅れるぞ」 「違うよ。パパはママとイチャつけないのが嫌なんでしょ?家では隙あらばキスしてるもんね」 「透!!余計なこと言うな。全く…」 ため息をつくと、ハンドルに持たれかかる男の人 私はママの元に駆け寄って気になっていたことを聞く 「ママ…この人達誰?」 「ママの幼馴染とその旦那」 「パパとママみたいに年離れてるんだね。ねえ、どうして?」 「どうしてって…それは…」 「禁断の関係だったからねえ…」 「おい!子どもに余計なこと聞かせるなよ…。ほら、お前の子どもも乗せてやるから早くしろ」 「ありがと、天樹さん。ほら彩音、乗せてもらって」 「うん…」 あんまり乗り気じゃないなぁ… この男の子もつまんなそうだし… もう1人に期待するか…
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