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「嘘…まさかお前…?はずれないのか!?」
川崎は岩田の手首をつかみ、腕輪を外そうと必死になるが腕輪は外れない。それどころか腕の一部のように引っ張ると激痛が走り、岩田は川崎の手を振り払う。
「え…?御免、痛みがあるの?えーっとじゃあ…」
川崎は机の上に垂れ下がっていたひもを引っ張る。すると机の端にあった小さめのベルが震えだす。いったいどういった原理でベルはなっているのだろう、興味津々にベルを観察していると川崎に名を呼ばれる
「こっち来て岩田。君に会わせたい人がいるんだ…この世界の、自称神様に」
* * * *
前方には大きく頑丈な扉になっていた。川崎が手を出すと何かの紋章が現れ彼はそれを解除していく
「やっぱり神様がいるところにもなるとこんな厳重になるのか?」
「ん?…まぁ本来ならこんな厳重にする必要なかったんだけど…ちょっと色々あってな」
カシャっと開く音がし扉が開いた。川崎と岩田が中にはいると窓の外を見ていた銀髪の長髪な男は振り返り岩田を見つめた。
その美貌に男でもある岩田でも顔を赤くしてしまう。ボーとしている岩田の肩を川崎が軽くたたき、彼が一連の流れを目の前にいる男に話した。
「腕輪は?」
「え…あ、ちょっと待ってくれ…ください…」
あわてて敬語に戻し、岩田は先ほど占めたばかりの右腕のボタンを外しマスターに見えるように腕輪を見せた。無表情でツカツカと歩み寄って岩田の腕を掴み乱暴に上に上げる
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