第3話 再会

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「これ、この世界の昔話が書いてある本なんだ。これ、日本語だからお前でも読めるよ。んで、これがきっかけで今、世界各地で反乱、異変、戦争が勃発し、俺達がいるリファレン王国もまたガテイウス帝国と戦争が起きようとしている」 「だから……この時期にって言ったんだな」 何処か他人事のように岩田はとらえ、川崎からその絵本を借り中身を読む。絵が中心なその絵本には大きな黒い影と、それに対抗する人々の絵が描かれていた 「帝国は大陸統一のため邪神を復活させようとしている。それを阻止するため、近々俺達も国から招集がかかるかもしれない」 「え、俺たちって?」 「ん?ああ、この世界に今クラスの全員はいないけどほとんどいるぜ」 持っていた絵本を思わず落としてしまう。何故ここに、異世界にクラスメイトがいるのだろうか。簡単にこの異世界には来られるようなものなのだろうか。川崎は絵本を拾い上げ、机に置くと岩田の前で手を叩くと、彼は自分の世界から戻ってくる 「この国に恩義もあるし。なんせ帝国が狙っているのは俺達の仲間だし。ほら、邪神を封印したって事と四神が出てくるだろ?」 絵本を開き、岩田に見えやすいように絵本を開く。確かにそこには四神が描かれている 「邪神復活の条件は知らないけど……世界平穏のために、邪神を復活させないために四神が、守人を捜しに行ったって書いているだろ?」 まさか、と岩田は川崎を見ると彼は親指をたてそのまさかだ、と笑った。笑い事ではないだろうと岩田は言うが、選ばれてしまったものは仕方がないと川崎は言う
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