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やがて話し終え、視線に気づいた女性が自分たちの方へ近づいてくる。
「こんにちは、そして初めまして岩田さん。私はアクア。貴方の事は川崎さんからうかがっていますわ」
「あ、よろしくアクアさん…」
丁寧にあいさつされ、岩田は頭を下げる。かしこまらないでというが、見るからに年上で、敬語の綺麗なお姉さん系には縮こまってしまう
「その格好では風邪をひきますわ。來さん、岩田さんを浴場へ案内してあげてくださいな。終わったら夕食にしましょう」
「そうですね、岩田さんこちらへどうぞ」
來に案内されてきたのは一階の大浴場だった。その広さと大きさに岩田はすごい、と声に出して驚いた
「先ほどわいたばかりですので、一番風呂ですよ。あ、着替えここに置いておきますね。お風呂から上がったらお部屋の事とかをお話しします」
「分かった。ありがと、來」
「これくらいしか私、役に立てませんから…それではまたあとで。ゆっくり入ってきてくださいね」
その後、風呂場で暖まり、着替えた岩田は來たちとともに夕食を食べ、川崎がいる医務室で一晩過ごすことになる
雨の音を聞きながらベッドに横になる岩田は先ほどあったことをおもい出しながら…やがて力尽きたように眠るのだった
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