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「あれ?未来リボンつけてるなんて珍しいね。」
「レンにやってもらった。」
「・・へぇ。よかったね。」
ん?なんかいつもと違う?
「?うん。」
「俺も、未来と同じクラスがよかったな。」
「そーだねー。離れたくなかったよぉ。」
私は誠一に抱きついた。
あー、癖なんだ。人に抱きつくの。
男子でも女子でもどこでも抱きつく。幸い誰も嫌がらないからよかった。
女子なんか私が抱きついた瞬間写真を撮る。意味はわからない。
男子は頭をなでてくれる。私は頭をなでられるのが好きだからな。
みんな知ってるらしい。
そして!私のクラスはイケメンばっかりなのだ!!というか私の好み。
「よしよし。可愛いね。猫みたい。」
「猫って言われたの初めて。みんな虎の赤ちゃんみたいって言うんだよ?」
「猫とかわらないね。」
「誠一もそう思うでしょ?いやじゃあ猫でいいじゃんって言うとね、もっと凶暴だからってさ。ひどいわー。」
「・・た、たしかにwwwww」
ガンっ!Σ( ̄□ ̄;)
笑われた・・あの誠一が私のことを笑うなんて・・・
「ひどいぞ。」
「ごめっwwwんねwww凶暴ってwwwww」
キーンコーンカーンコーン
あ、やべ、予鈴だ。
「あ、じゃあねw未来。」
「笑いすぎだボケ。」
私はそう言って教室に入った。
「未来、さっきはどうしたんだ?」
私が席に着くとレンが聞いてきた。
あ、隣の席だから。
「なんでもないよ。気にするな。」
「そう言われると気になるな。」
「言うこと聞けない子はぁ・・・えーっと、んーと、な、なんかするぞ。」
いいセリフが思い浮かばなかった。
「なんかってなんだ?」
「んー、なんかはなんかだよ。」
『そこー、静かにー。』
注意されたわ。あの女腹立つなぁ。
イケメンの先生がよかったわ。
『なんですかその目は。』
「抗議の目だけど。」
『あなた最近少し調子に乗ってるようですね。』
「乗ってねーよ。」
『なんですかその口の聞き方は!』
なにこいつ。マジうぜぇ。
「はぁ。お前さ、なにババァみてーなこと言ってんの?」
『はぁ!?』
「でけー声だしてんじゃねーよ。鼓膜破れる。」
『あなたねぇ・・!』
こいつはこういうのが苦手なんだ。よし、ビビらせて今後一切私に逆らえなくしてやる。
こういう奴はすぐビビるからな。
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