第1話

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「あれ?未来リボンつけてるなんて珍しいね。」 「レンにやってもらった。」 「・・へぇ。よかったね。」 ん?なんかいつもと違う? 「?うん。」 「俺も、未来と同じクラスがよかったな。」 「そーだねー。離れたくなかったよぉ。」 私は誠一に抱きついた。 あー、癖なんだ。人に抱きつくの。 男子でも女子でもどこでも抱きつく。幸い誰も嫌がらないからよかった。 女子なんか私が抱きついた瞬間写真を撮る。意味はわからない。 男子は頭をなでてくれる。私は頭をなでられるのが好きだからな。 みんな知ってるらしい。 そして!私のクラスはイケメンばっかりなのだ!!というか私の好み。 「よしよし。可愛いね。猫みたい。」 「猫って言われたの初めて。みんな虎の赤ちゃんみたいって言うんだよ?」 「猫とかわらないね。」 「誠一もそう思うでしょ?いやじゃあ猫でいいじゃんって言うとね、もっと凶暴だからってさ。ひどいわー。」 「・・た、たしかにwwwww」 ガンっ!Σ( ̄□ ̄;) 笑われた・・あの誠一が私のことを笑うなんて・・・ 「ひどいぞ。」 「ごめっwwwんねwww凶暴ってwwwww」 キーンコーンカーンコーン あ、やべ、予鈴だ。 「あ、じゃあねw未来。」 「笑いすぎだボケ。」 私はそう言って教室に入った。 「未来、さっきはどうしたんだ?」 私が席に着くとレンが聞いてきた。 あ、隣の席だから。 「なんでもないよ。気にするな。」 「そう言われると気になるな。」 「言うこと聞けない子はぁ・・・えーっと、んーと、な、なんかするぞ。」 いいセリフが思い浮かばなかった。 「なんかってなんだ?」 「んー、なんかはなんかだよ。」 『そこー、静かにー。』 注意されたわ。あの女腹立つなぁ。 イケメンの先生がよかったわ。 『なんですかその目は。』 「抗議の目だけど。」 『あなた最近少し調子に乗ってるようですね。』 「乗ってねーよ。」 『なんですかその口の聞き方は!』 なにこいつ。マジうぜぇ。 「はぁ。お前さ、なにババァみてーなこと言ってんの?」 『はぁ!?』 「でけー声だしてんじゃねーよ。鼓膜破れる。」 『あなたねぇ・・!』 こいつはこういうのが苦手なんだ。よし、ビビらせて今後一切私に逆らえなくしてやる。 こういう奴はすぐビビるからな。
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