第1話

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「そうだな。お前は俺に隠し事はできない。」 「そーだね。」 「教室、戻るか?」 「うん。」 私たちは階段をかけおりた。 「やば、久しぶりに階段かけおりた。」 「まじかよ。」 「あれ、未来?」 ん?誠一だ。 「・・・・」 「誠一っ」 「・・泣いた?」 はっ 「な、泣いてないけど・・」 「ホントかなぁ?目、赤いよ。」 まぁ、目にゴミが入ったことにしておこう。 「目にゴミが入ったんです・・」 なぜ敬語!?自分でもわからん。 「ホント?見せて。」 えー。 「んー?ゴミ、とれたの?」 誠一が顔を近づけながら言った。 「・・ち、近い。」 あれ?おかしいな。心臓がバックバックうるさいぞ? ・・・・はっ、もしかして私・・・・いやいや、ないない。 私にはレンがいるじゃん。 ヤバいヤバい混乱してしまうぞ。 なになにどーすりゃいいんだ! このバクバクはなに! きっ、聞こえる・・!聞こえちゃう・・・! 「未来、早く教室行く・・・」 「ひゃ・・・」 私が意味不明な声を出した理由・・それはレンの顔が般若になったのと同じ理由。 つ ま り キスされた。 誰にかはわかるでしょ? 「おい誠一、お前・・・・」 「・・・」
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