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「そうだな。お前は俺に隠し事はできない。」
「そーだね。」
「教室、戻るか?」
「うん。」
私たちは階段をかけおりた。
「やば、久しぶりに階段かけおりた。」
「まじかよ。」
「あれ、未来?」
ん?誠一だ。
「・・・・」
「誠一っ」
「・・泣いた?」
はっ
「な、泣いてないけど・・」
「ホントかなぁ?目、赤いよ。」
まぁ、目にゴミが入ったことにしておこう。
「目にゴミが入ったんです・・」
なぜ敬語!?自分でもわからん。
「ホント?見せて。」
えー。
「んー?ゴミ、とれたの?」
誠一が顔を近づけながら言った。
「・・ち、近い。」
あれ?おかしいな。心臓がバックバックうるさいぞ?
・・・・はっ、もしかして私・・・・いやいや、ないない。
私にはレンがいるじゃん。
ヤバいヤバい混乱してしまうぞ。
なになにどーすりゃいいんだ!
このバクバクはなに!
きっ、聞こえる・・!聞こえちゃう・・・!
「未来、早く教室行く・・・」
「ひゃ・・・」
私が意味不明な声を出した理由・・それはレンの顔が般若になったのと同じ理由。
つ ま り キスされた。
誰にかはわかるでしょ?
「おい誠一、お前・・・・」
「・・・」
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