第1話

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「真面目君だと思ってた」 初対面の相手には必ずそう言われる。 二年前の俺は、誰が見てもそうだった。 有名私立高校に通う、真面目なお坊ちゃん。 「真面目君か……」 そう呟きながら、地下鉄の階段を下りはじめた。
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