久坂 玄瑞

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懐かしい京に戻ってきました。 私の登場は、ずいぶん遅かったのですが、なぜでしょう? きっと、桜庭さんとあまり関わっていなかったからですかね。 一人くらい、彼女を疑う人間が残っていないと、ね。 晋作は論外ですけど、どうやら、稔麿も、九一も、彼女の魅力に囚われてしまったようです。 私には文がいますから・・・といいたいところなのですが、あまり彼女に近付いてしまうと危険ですので、なるべく距離を置いて接しています。 皆が彼女に惹かれるのはなぜでしょう? 未来から来たから? 美しいから? どれも、違う気がします。 私達は間違っていない、そう力強くおっしゃった彼女。 その言葉は、私達の行く末を、確かに照らしてくれました。
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