久坂 玄瑞

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さて、問題は桂さんです。 この前も、私たちの留守を狙って、彼女を部屋に呼んでいました。 彼は、美しいものが大好きです。 そして、それを壊すことも。 彼女の美しさを、壊してみたい。 そう、望んでいるような気がします。 彼女にはもう少し、警戒心を持っていただきたいものです。 稔麿も、花街に行って鬱憤を晴らしている間に、彼女を晋作や九一に取られても知りませんよ。 ひねくれ者と、鈍感女の恋。 うまく、いくのですかね? 話は変わります。 先日、彼女が持っていた飾りと同じものを島原で見ました。 彼女と何か関係があるのかと思い、遊女に変装させて連れて行きました。 彼女の友人、だそうです。 だけど、嬉しそうな彼女と正反対な、友人の反応が気になります。 暗いまなざし。 ・・・・・何も起きなければ良いのですが。
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