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「栄太郎さん、山崎さんの前に立ち塞がった、二人組は誰って、問い合わせがあるんですけど?知ってます?」
瑞希は、首をかしげた。
「もしかして、新撰組から出てきたときの話でしょうか?あのとき迎えに来てくれたのは、栄太郎さんだけじゃないんですか?」
「・・・・・」
瑞希の背に張り付いて、栄太郎は微動だにしない。
現在、瑞希は後ろから抱きしめられるような形で、栄太郎にもたれかかり、密着している二人。
「栄太郎さん、聞いてます?」
瑞希は、首だけを後ろに向けて、更に話しかける。
「二人って言うくらいだから、九一さんと、久坂さん・・・かなぁ?」
「ん~」
考え込む瑞希。
「そういえば、しばらく会ってないけど、晋作さんは無事に長州に着いたんですか?」
ふと、思い出した晋作の顔。
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