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「なぁ、お前がいた世界ってどんなだった?」
晋作は、頭の上で腕を組み、空を見上げる。
同じように空を見上げる瑞希。
「そう、ですね・・・」
何か思い出しているのだろうか、瞳が閉じられる。
その姿を横目で見ていた晋作は、思わず唇を寄せる。
バキっという音がして、驚いた瑞希は目を開ける。
隣にいたはずの晋作がいない。
「えっ?あれっ?晋作さん・・・?」
きょろきょろと、辺りを見回す瑞希。
「全く、ほんとに神出鬼没なんだから。さて、休憩時間もおしまいかな。」
大きく伸びをして、お盆に空いた皿を乗せ、その場を去っていく。
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