imprinting

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昨日の私が死んで 今日の私が生まれた そうやって目覚めるたびに 君が、そこにはいて 刷り込まれていく ゆっくりと 浸されるように 犬に懐いたヒナのようだ 緩く(ほど)かれないで 気を引いて甘噛みしたって 産毛のように ふわり。 甘く溶けては滲んだ 今日の私が死んで 明日の私が生まれる 目覚めて最初の朝に 君が、微笑んでいて 微睡みと 淡い夢の痕 淋しがりというよりは 何か足りないだけのようで マシュマロをココアに浮かべて 微熱を帯びた体温で 甘く溶けては沈んだ ねぇ、隣にいてね 覚めたらまた優しく抱き締めて 君なしじゃダメなの 犬に懐いたヒナのようだ 緩く解かれないで 気を引いて甘噛みしたって 産毛のように ふわり。 甘く溶けては滲んだ
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