ライカ(雷華)

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枕詞を泥濘(ぬかるみ)で並べて 「それでいいよ」って 哀しげに笑う 滑落 睫はらはらはら、 心地よくて 慰め合うだけの熱量なんて なんて、なんて ひ ず む ・ ・ ・ 雷光の夏めく、夕空 一台目は左折、二台目は直進、三台目は右折 先は青なのに停止し(とまっ)たままで なくしてしまった今朝の記録媒体(CD) 同じ夢を何度も見た 何度も 愛を掬って愚弄(もてあそ)ぶ 命の軽ささえ識らない わたしたちの惡夢(ゆめ)なのだろうか こ こ ハ ・ ・ ・ 傀儡の色めく、惨状 一つ目は低気圧、二番街の嗚咽、 「散々だ、」と 啼いた この先は、赤く果て マイナスの終点 ああ、恋しがってるだろうねと あの夢は見なくなった もう一回、 もう一回。 触れてみたいんだ ねぇ これで。 「最期にしよう」 なくしてしまった愛の亡骸 同じ夢を何度も見た 何度も ここでひとり祈れば いつかは出逢えるだろうか 代償なんて受け皿に現存しないで この先に摘み取られた愛情が薙いだとして 結末(それ)は動かせない 世界の仕繰みを あの夢が片割れを探してる・・・ 探してる
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