Paper clane

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繰り返す日常 ルーティン くたびれたこの感情関係も 幾重にも折り目がこびりついて 思い出す日は ハイティーン  塩らしい落書きに満足した そんなつもりで裏腹 折れた芯を 足りないものを補い合ったって ちぐはぐなままで いっそ紙のように軽くなって それでも重くって やっぱり鎖なんだ 小さく、限りなく小さくと 見栄を張った 誤魔化した気持ちもいつか くしゃくしゃによれてしまって 違うの、それは違うのって 言い訳をして 見たくない感情も隠して 笑っていたよ、泣きながら やり直せるかな ナインティーン 守りたかったのは震える背中 やるせなさに居座った夕暮れが 何も知らないようなフリをしたって 嘘つきが刺さって 大きく、知らずに大きくなって 不器用でも 触れたいと自覚した時にはもう ぐちゃぐちゃに塗りつぶされて 嫌だよ、そんなの嫌だよって 必死になっては 守れない約束結んで それでもいいと、待っていた そして 祈るように過ごした 長いような短い時間のあとで それは予想外にも 綺麗な折り目で羽ばたいてみせた 小さく、限りなく小さくと見栄を張った 誤魔化した気持ちもいつか くしゃくしゃによれて、だけど いいの?これ信じていいの? おそるおそる 初めて触れるずっと欲しかったもの 嬉しいんだ、もう泣きそうだ そんな奇跡を 蒸し返して 折り目だらけの日々でも 一緒がいいね 何度でも作り直せるから
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