織田龍聖の場合~バレンタイン編~

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そして、いよいよバレンタイン当日。 皆、夜中に抜け出して集合していた。 お互いを見て自然と集まり円陣を組み、気合いを入れてから、それぞれ渡すものを作り始める。 ーー大丈夫。ちゃんと練習したんだから、出来る。 そう思いながら、練習通りにチョコラスクを作り始める。 何回か練習した甲斐があり、順調に進んでいく。 ハート型のパイを並べて内側にチョコでハートを塗り、トッピングでデコレーションをしLOVEとイチゴチョコで書いて。 可愛いチョコラスクが出来ていく。 そして最後に丁寧にラッピングをして完了。 レイシェルを喜ばせようとずっと笑顔だった。 二人のも食べてみた龍斗のは可愛くて食べるの勿体無かったなぁ。 兄さんのは確かに味は微妙だったけど、一生懸命ルディアを想ってたのは解るし大丈夫って励ました。 ーー兄さん大丈夫かな? ちょっと心配だったけど、部屋を出て、龍斗は部屋に向かい、僕と兄さんはリビングで二人が降りてくるのを待つことにした。
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