織田龍斗の場合~バレンタイン編~

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そして、いよいよバレンタイン当日。 皆、夜中に抜け出して集合していた。 お互いを見て自然と集まり円陣を組み、気合いを入れてから、それぞれ渡すものを作り始める。 ーー大丈夫。ちゃんと練習したんだから、出来る。 そう思いながら、練習通りにアニマルチョコを作り始める。 何回か練習した甲斐があり、順調に進んでいく。 手を冷やして丸めて目を着けて耳を着けてくまや、ねこやうさぎを作り上げていく。 ーー中々可愛く出来たぞ。 内心ガッツポーズをして更に作ってく。 最後に丁寧にラッピングをしてぬいぐるみに持たせて完了。 兄ちゃを喜ぶかな? 受け取ってくれるかな? 二人のも食べてみた。 龍聖のパリパリしてて美味しい。 龍児のはちょっとだけ不思議な味がしたけど、龍児に大丈夫いけるって言って励ます。 そして部屋から出て、龍児と龍聖はリビングで二人が降りてくるのを待つことにするみたいだからオレは直接兄ちゃの部屋に向かう。
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