0人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
そして、いよいよバレンタイン当日。
皆、夜中に抜け出して集合していた。
お互いを見て自然と集まり円陣を組み、気合いを入れてから、それぞれ渡すものを作り始める。
ーー大丈夫。ちゃんと練習したんだから、出来る。
そう思いながら、練習通りにトリュフチョコを作り始める。
何回か練習した甲斐があり、順調に進んでいく。
が、しかし…。
手を冷やして丸めるが大きさもバラバラ。
ーーちょっと味見。ん?
なんかパサパサしてて味は悪くないが微妙となってしまい、肩を落とす。
ーー練習した方がうまいとかなんなんだよ。
それでも、一生懸命作り、ココアパウダーを振りかけ完成。
最後に丁寧にラッピングをして完了。
ルディアを喜ばせる筈が、何でこうも不器用なんだ。
二人のも食べてみたが旨かった。
落ち込んでいたら二人が慰めてくれた。
ーー正直悲しいが、やるだけの事はした。
そう自分を励まして部屋から出て、龍斗は部屋に向かい、俺と龍聖はリビングで二人が降りてくるのを待つことにした。
最初のコメントを投稿しよう!