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「そういえば明日荷物届くんだっけ」
孝之は、たまにインターネットが不得意な友達から、欲しい荷物を頼まれる。メールを見ながら、孝之は、明日、午前中は外に出ないように意識する。荷物を受け取る為に…
「ほんとはめんどくさいんだけどねー。普段世話になってるから、しょうがないか。いざと言うときに助けてくれるかもしれないしな。」
時間指定もできるのだが、時間指定をすると余分にお金をとられてしまうのだ。セルフスタンドで夜勤のバイトをしている孝之にとって、朝帰りをしてすぐに荷物を取れる午前中が最も都合が良いのだ。ただ、週2回のバイトなので、バイトが、ない日は睡眠中に、宅配業者に起こされる。それでも、午前中にこだわるのは、とにかく早く受け取りたい。午後は、どこかに出掛けたいという願望があるからだ。
仕事嫌いの孝之でもセルフスタンドの夜勤だけは続いている。良いところは、
週2回しか行かなくて良いこと。
1人で、できること。
夜は、すべて任されるので、対人が苦手な孝之にとっては、誰にも気を遣わず、自由に掃除をしたり、お客も夜は、数人の相手を我慢してさえすれば、それでお金が手に入る。数々の転職を繰り返してきた孝之にとっては、ここは、1番居心
地が良い場所だと感じていた。
あとは、FXで結果を出せれば…
孝之にとって、セルフスタンドのバイトは、副業。FXを本業にしたいのだ。
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