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第3話 危険な男には近付くな!
逃げ場がなくなって、目の前の男を睨みつけると、
ますます楽しそうに笑う。
そのまま呆気なく距離は縮まって、壁と荒木に挟まれる。
「…何すんの?どいてよ!」
いざとなったら、股間を蹴り上げるシミュレーションをしながら、荒木の目を見る。
でも、予想外にも あっさり離れてくれた。
わざとらしく両手を上げて、
「冗談ですよ。」
後ろに下がった。
再び眼鏡を掛けて、机に座ると、
何事もなかったかのように、ボールペンを動かし始める。
こ、こいつ……一体なんなわけ?
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