第2話 謎のホストの正体は?

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咄嗟に距離をとる。 「な、な、何すんの?!」 右手の甲で、自分の唇を拭う。 あんなの、キスじゃない。 私の反応を見て、面白そうに笑う荒木。 「タダで抱いてやるよ。」 口元は笑ってるのに、目が笑ってない。 ネクタイを緩めながら近付くから、 私は一歩ずつ後退る…… けど、すぐに背中に壁が当たってしまう。 私の聞き間違いじゃないだろうか… だって、こんな事言うはずがないもん。 「まさか、処女じゃないよね?」 ……ッッ だから、何? 処女だからって、悪いわけ? 最近まで、あんただってDTだと思ってたわ! キッと、睨みつけると 「図星、なんだ。」 可愛いとこあるんじゃん。と、意味の分からない事を言う。 は? なんなの? とりあえず、それ以上 近付くなーー! よく知ってると思っていた男は、本当は何も知らなかったんだと、初めて気付いた瞬間だった…。
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