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「女子がそんなに足を露にしたり二の腕を見せるなんて言語道断だよ。
それにその髪の色は何?
異人?」
「……誰?」
「僕が誰かなんてどうでもいいでしょ。来て」
女に腕を捕まれてぐいぐい引っ張られていく。
この僕っ娘、力強いな……
僕っ娘は壬生浪士組って看板が掲げられている屋敷に入っていく。
奥まった部屋に着くと
スパーン!
と襖を開けた。
「総司!声をかけてから開けろと何度言えばわかるんだ!あ゛!?」
「入りますよ。土方さん。何か隠さなきゃいけないから声かけてほしいんですか?
いい加減気配で察してくださいよ」
悔しそうに歯軋りをしてその男は言う「んで?何だそいつは」
「町で拾いました。異人ではないみたいですけど?」
「…総司?
…土方?
…………!
壬生狼!!!」
ポン!と手を叩き俺は頷く。
「あ゛!?壬生狼だ!?間違わずに言いやがれ!壬生浪士組だ!」
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