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「光~
これ読んでくれ」
書きかけの小説を見せてきたのは、親友の工藤裕也だ。
小説を書いていて行き詰まると俺に見せてくる。
「現代から幕末にタイムスリップした主人公が、新撰組に入るんだよ。
そこで、誰と恋仲になるといいかな?」
「俺は斎藤様しか興味がない。聞くだけ野暮ってものだろう?」
「そうだったな。光の斎藤一の崇拝ぶり、忘れてたぜ」
「タイムスリップかー
もし俺がそんなことになったら斎藤様を押し倒してあんなことやこんなこと…
あー逆もいいかもー
斎藤様に押し倒されて…」
「…ちょっとまて。
押し倒すことしか頭にないのか?」
「ない!」俺は断言した。
「そ…そうか……
だけど、お前では押し倒せないと思うし、押し倒されるときは殺されるときなんじゃ……」
「物騒なことを言わないでくれ。
これでも寝技は得意なんだぜ?」
小さい頃から柔道をずっとしてきたし、剣道だってSAOを格好良く決めるためにやりはじめたし。
それなりには強くなってると思うんだけどな。
まー斎藤様には叶わないのはわかるけどさ。
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