優男風イケメソ君って変人なの?

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春休みも終わり、いよいよ始業式の日になってしまった。 俺は久しぶりに着る制服へと腕を通す。 いってきます、誰もいない部屋に呟いて学校へと向かった。 俺は身長、体重ともに不便な体格でもなく、特徴もないただの地味な奴だと自覚している。 俺には、友達がいない。 まぁ、俺地味な奴だし、恋人さえいれば十分だって思ってた。 でも、もうそれは過去の話。 俺は女々しいと自覚はしているものの、恋人に振られていまだ立ち直ることができていない。 そのため、春休みはずっと放心状態で、家に閉じこもっていて、他人とのコミュニケーションの仕方を忘れてしまっていた。 でも、別にいい。 友達なんていなくていい。 もう、裏切られるのは、嫌だし…。 しばらく歩くと校門が見えてくる。 それにしても、この門でかすぎだろ。 3mは優に超しているであろう門をくぐり、そのまま体育館へ向かい、クラス番号を確認した。 そして、下駄箱で靴を履き替えた後、新しい教室へ向かった。 三階、2-Cと書かれた教室の中に入ると、誰も来ておらず、教室の中は誰も居なかった。 ふと黒板を見ると、自由な席に座って待つように、と書かれていた。 だから俺は教室の最高ポジション、窓際の一番後ろの席に座った。 あー、暇だなあ。
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