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優男君が手を差し出してきた。
だから俺は握った。
「よ、よろしくお願いします。」
こ、これって、もしかして友達になってくれたのか!?
さすが優男君!!じゃなくて三津池!!
…別に呼び捨てにされて対抗しようとか…
思ったよ!?悪い!?
あ、はい、すんません。ちょーしのりました。
「…。」
「…。」
沈黙が流れる。
「手、離していいよ?」
三津池がいつまでも手を握っている俺に言う。
「え、あ、ごめん!」
ぱっと手を離す。
手を離すタイミングが分からなくて…なんて言えるはずもなく、恥ずかしくて俯いた。
「だ、大丈夫?耳赤くなってるけど…?」
耳まで赤くなっていたのか!?///
「だ、大丈夫です!なんともありません!」
「じゃあ、顔上げてよ。具合悪いんじゃない?」
「本当に大丈夫ですから!ほ、ほら!」
三津池に言われたとおりに顔を上げる。
でも、まだ多分顔が赤くなっているからすぐに下を向いた。
「ちょ!下向かないでよ。てか、顔赤いよ?保健室行く?」
「いや、大丈夫です。しばらくしたらもどると思うし…。」
「…そう?わかった。」
はぁ、やっとわかってくれた。
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