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營名学園高等部北校舎5階廊下突き当たりのドア。
プレートには『第二風紀室』とある。
「なぁにが『第二風紀室』だよなぁ……。俺去年から顧問に散々言ってるのに、忘れてやんの」
「皆ここが『学管』だって分かって来てるから問題はないですよ、紺野委員長」
「腹へった」
「あと一時間頑張ってください」
俺の発言にいちいち反応してくれるのは、後輩の関本健二だ。小言が多くて姑みたいな奴。メガネ。
あと一時間で昼休みになる。それまで何をするか。
「暇潰しの一択だな。…笹、見回り行こう。関本は留守番よろしゅう」
「ええっ!!?」
隣で黙々と書類をこなしていた副委員長笹沼航矢を誘ってレッツ・パトロール!
「今暇潰しとか聞こえたんですけど…ちょっと委員長!っていないし!」
関本の声なんか聞こえない
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