#1より快適な学園生活のために

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笹と第二風紀室を出てから、五分近く歩いた気がする。互いに無言で暇だ。 そうだ!学食のことでも考えよう。俺はメニューを全て暗記しているのだ。ドヤァ まずはスープから! アサリスープオニオンスープ魚介スープトマトとセロリのスープコーンスープ「なぁこれどこに向かってるんだ?」 「苺のパフェ」 「はぁ?」 スープから始まって苺のパフェで終わるんだよ、うちの学食は!! 「余計腹へったわ…」 「意味が分からない。ナツ、空腹で頭やられたのか?」 冷静にツッコミをかましてくる笹こと、笹沼航矢。こいつもメガネだ。 しかし、関本とは違いタッパはある。 「今日俺、学食でオニオンスープとハンバーグ定食食べないと発作起きる」 「俺はチキン南蛮な気分だ」 なんて男子校生らしいやりとりをしながら、トイレの横を通り過ぎる。そういえば。 「あそこのトイレ、ドアの修理まだしてないんだっけ?」 「あぁ…どうだったか。見てみるか。」 二人でトイレに入ろうとしたら、人の声が。それも複数で揉めているような雰囲気。この学園において予想できる事態は多くて二パターン。 「…ナツ」 「おう、分かってるぜ。そこの用具倉庫からデッキブラシ取ってきてくれ」
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