512人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
--○分後--
「なんだこれは」
俺の足元で伸びている3人を一瞥し眉間の皺をよせているのは風紀委員長、白幡朝臣だ。
「なんでお前がわざわざ来たんだ?」
「それはだな、紺野。俺がちょうど近くにいたからだ。それと、被害者から離れろ。馬鹿が移る」
「へいへい」
白幡に言われて被害者の男子生徒の肩に掛けていた腕をどかす。
「物理的にちょうどいい高さだったんだよ。何か問題でも」
「大ありだ」
「二人とも、早く手伝え」
目をやると、笹が倒れていた1人の腕を持って引き摺っていた。それを見た被害者男子生徒がヒッと小さく悲鳴をあげて驚いている。
いや、実は風紀と学管の人間は皆できる。この仕事やってっと嫌でも力仕事(喧嘩)はつきものだからな。
俺が生み出した偉大かつ効率のいい練習方法は後で教えよう。
最初のコメントを投稿しよう!