#1より快適な学園生活のために

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「あっあの…紺野さん!」 俺の制服の裾を掴んでもじもじとうつむく松山くんは、俺より背が頭一つ分小さい。サラサラの茶髪に大きなくりっとした瞳を持つ童顔だ。 襲われる理由にも納得。 「助けて下さってありがとうございました!」 頭を深々と下げて、お礼を言われた。お礼を言いたいのはこっちの方だ。会長をいじるネタが一つ増えたのだから、なんて言わずに、代わりに 「どういたしまして。君が無事でよかった」 我ながら寒い台詞を吐く。 俺の性格知ってる人が聞いたら吐血するレベル。 「次は気をつけるんだよ」 と言い残し、俺はその場を去った。次強姦魔をトイレで見つけたらタワシを使おう、と物騒なことを考える。 面白半分なやり方で人を助けることの多い俺だが、こうやって感謝されるのも案外悪くないかもしれない。
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