第1話

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ー下校中ー 「おーい、優ちゃーん!!」 誰かが後ろから走りながら呼んでくる 「ん?おぅ、凛どうした?」 「一緒に帰ろうって言ったでしょ!?」 この頬を膨らましている女子は佐藤凛、運動神経抜群で中々顔立ちも良い俺の幼馴染だ 「ん…あぁ!そう言えば言ってたかも」 「かもって…」 信じられないという顔をしている凛 「すまん忘れてた…」 「むぅ…じゃあ明日買い物付き合ってくれたら許す!」 「おっけ、明日な了解!」 一瞬にして満面の笑顔になる凛 荷物持ちだけでそんなに嬉しがることか? ん?今、俺の視界に何か変なものが映った気が………!?!? 「優ちゃん、そんなに目見開いてどうしたの?」 見間違いじゃない…確かにあれは… 「…ウサギ頭の人間!?」 「えっ??どこどこ?」 …??? たった10m先ぐらいなのに探している? それにこんな街中なのに誰も気にも留めないだと? 明らかにおかしい… 「ねぇどこ?」 凛はまだ周りを見渡している …この凛の反応からしても おそらく俺以外の誰にも奴は見えていない とりあえず追ってみるか 「スマン見つからなくなってしまった あと、急用が出来たから先に帰っててくれ!」 「え?ちょっと優ちゃーん!!」 どんどん走っていく幼馴染に対してポツンと取り残された凛 (また一人になっちゃった… 明日、絶対アイス奢らせてやるんだから!!) 一人、仕返しを誓う凛だった…
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