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芹沢さんは、咄嗟に女性の元へと駆け寄り、抱き上げた。その前へ店主と思われる男が刀を振り上げた。
「死ねぇええええ!!」
「………やめてくださいな」
私は大太刀を抜き、店主の刀を止めるとニコリと笑った。
「…この方は、私達の大切な局長でございます。どうか、刀を下ろしてくださいな。…それが出来ぬのなら、私がお相手になって差し上げますが」
「…くっ!己、覚えておけ!その女も連れて行け!もう俺の前に現れるな!」
店主は私達を思いっきり睨むと、店の中へと入って行った。私は溜息をつき刀を鞘に戻した。
「…おい、大丈夫か」
「大丈夫でありんす。お見苦しい所をお見せしてすいまへんな」
「本当に大丈夫ですか?…それより、これからどこへ?見た感じでは、追い出されてしまいましたが…」
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