君思ふ時

時渡り

人はそれをまぐれだと言う。

人はそれを奇跡だと言う。

一体、この状況、どうしたら良いと想いますか？ただいま、私は侍に刀を突きつけられています。

…どうして、こうなった？

思えば現代。そう、あの時からこうなってしまった原因があるのだ。

▽△▽

「パフェ!!ねえ、パフェに行こうよ」

「まって、わたしお金ないよ。」

「え～、じゃあ仕方ないや。今日は帰ろうか」

「うん！」

わたし、花城彩乃(ハナジョウアヤノ)。華のＪＫというものになって早三年。ＬＪＫと言うものに進化しました。

友達と遊んで、パフェに行こうよ！と言った張本人でもあり、断られた張本人です。なんともまあ、辛い。

それでも私は友達と別れ、帰路についています。

帰路には川しかなくて、他には何もないはず。…なのに今日は何故か、知らない怪しげなテントがあって。

「失礼します」

「おお！これはこれは！面白いお客さんが来たものだね」

…何故かそこに入ってしまった私。決して、自分が判断して入ったのだから致しかねない。

普段ならば、こんなことはしないのに。それでも、怪しげなマントを被った女の人に無理矢理イスに座らされることに。

…ああ、わたし無事に帰れるのかな？