207人が本棚に入れています
本棚に追加
△▽△
「土方さーん、呼んできましたよ…」
「うお!?な、土方さんの隠し子か!?」
「んなわけねぇだろ馬鹿野郎。」
あの後、何故か私は胡座をかいた土方さんの上にちょこんと座らせられています。
土方さん曰く、逃げないため。だそうです。
「…おやおや。土方くん、隠し子なのですか?」
「山南さんまで…ちげぇよ。今から話させるから待ってろ」
上座に私たち。そして、下座には皆さんが座る形になってしまった。嗚呼、皆さんの…とくに沖田さんと視線が痛いのなんの。
それでも、腹をくくって話をはじめた。
「…私は花城彩乃と申します。信じてもらえないと思いますが、未来からきました。」
「はっ、んなの信じられねぇよ」
「彩乃さん、証拠とかあるのですか?」
「証拠ならお任せあれ!」
ドヤ顔をすると、後ろから土方さんに頭を叩かれた。「調子にのるな」、と言われたって仕方ないじゃないですか!
そう思いながら渋々、制服のポケットから携帯を出した。
「…ん~、じゃあ沖田さん!今から写真…あ!ほとがらを撮りますね?」
「は?」
パシャっ、と電子音が鳴り沖田さんを撮った。そして私を乗せている土方さんに一番に見せた
「…なんだこりゃ、すげぇな」
「おい!俺らにも見せてくれよ!」
「はい、ぜひ」
皆さんに見えるように私は携帯を出した。写真を見た瞬間、皆さんはおお!と歓喜の声をあげた
最初のコメントを投稿しよう!