0人が本棚に入れています
本棚に追加
ジリリリ…ジリリリ…バシィッ!
「うるさ…」
時刻は朝の5時。まだ外も暗い。
「はぁぁ…眠い。」
私は不満を言いながらのそのそと布団を出て、着替えを始めた。
「桜ぁー!!速くしないと間に合わなくなるわよー!!おきなさーい!」
「はーい!!今行くー!!」
私は階段を駆け下りた。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
「ねぇ、ユニバーサルで何乗ろうか?」
「やっぱりジョーズでしょ!」
きゃいきゃいと話す私のクラスメートたち。やっぱり、人は苦手だ。
「それにしても…」
頭いたい。新幹線に乗っているため乗り物酔いしたようだ。何故新幹線に乗っているのかって?私、秦(はた)桜妃(ようひ)は中学3年。つまり、修学旅行に行く途中なのだ。
「お前らー!もう少しで京都につくから用意しとけー!」
「はーい」
下りる準備をするクラスメート。私は嫌々作業に取りかかった。
最初のコメントを投稿しよう!