4545人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
「相性とか
付き合ってみないとわかんないじゃーん!」
「やっぱ奈々緒はだめだわあ」
「夢見る少女って感じー」
夢見る、ね。
この中で、私が一番
夢から遠い場所に
いる気がするけど。
好き勝手友人たちが言う中、
志藤くんだけが黙ってじっと、
私を見ていた。
彼は苦手だ。
私が隠していることに、
気付いているように思えるから。
彼の視線には気付かないふりをして
私はそっと、
カップに溜め息を落とした。
最初のコメントを投稿しよう!