青空

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「さて、んじゃ行きますか」 「??」 「俺らの倉庫 そこなら安全だから」 安心させるようにのせられた手のひらに。 へにょりと、表情が緩むのが自分でも分かる。 「(学校は?)」 口をパクパクとさせれば。 「平気ー、サボる」 ラビのあとに続いて自転車置き場……ほぼバイク置き場と化しているけど、そこに向かう。 朝学校に来たのと同様に、ラビのバイクの後ろに乗せてもらう。 「ちゃんと掴まれよー」 周りに誰もいないのを確認して。 「うん」 返事をする。 今信じられるのは、ラビとパパだけ。 それ以外の人に、私の"声"はあげない。
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