意味

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まるで辺りの空気を清浄化してしまったかのような。 涼やかな声は空気を揺らし。 耳から入ってくる声は心にまで染み入っていく。 ペコリ お辞儀をした小鹿の腕を掴んで引き寄せる。 「あ、おい!太陽バンビにさわんじゃねーよ!!」 「俺のだ、別にいいだろ」 「バンビはテメェのじゃねぇっ!!」 「ね、バンビーその歌ってどういう意味なの?」 「??」 「ん?」 「分かんないの?」 「うん、分かんないなぁ僕」 わざとらしい忍。 それをどう捉えたのか、身を乗り出すようにして話し出す。 「あのね? これはね、月に恋する夕顔の歌なの 夕顔はね、月が好きだから、夜に咲くの」 ーー・・・ 「それでね、夕顔は届かなくてもずっと月が好きって歌なの」
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